「ペットショップで買うのが普通」ってどうなの?

ゆずは大阪動物管理センターの譲渡会に参加して譲ってもらった犬ですが、そのことを言うといろんな反応があります。
わりと多い反応は、ゆずに向って「おまえは幸せだね。死なずにすんでよかったね」というものです。
最初これを言われた時はなんか馴染めないかんじでしたが、最近は慣れてきました。
珍しいとこでは、ミックス犬をペットショップで買った人に言われた「じゃタダ?いいわね、あたしもタダがよかった」って言われたことがあって、言った人がいいかんじの人だったし、飼ってる犬も可愛がっておられたので、いい雰囲気で笑えました。
わりとよく言われることで嫌なのが「何か動物愛護関係の団体に所属してるんですか?」という反応で、これが嫌なのは「保健所に持ち込まれた犬をもらう人っていうのは普通の人じゃなくて特殊な人だ」という感覚が反映されてるんだな、と思ってしまうからです。
殺処分される犬の数*1を考えたら、今の「犬をペットショップで買う人>里親を募集してる犬の里親になる人」という状況を逆にして、「里親を募集してる犬の里親になる人>犬をペットショップで買う人」にしていかないといけないですよね。
だからあたしはたいてい「そんなに珍しいことじゃないですよー」みたいな返事をすることにしています。
関西に住んでる人限定なのかもしれませんけど、「譲渡会で犬を貰った」と言うと「ブルセラ症は大丈夫ですか?」と聞かれることもあって、これが一番返事に困ります。
アークのニュースのことをさして言ってるんだということは分かるんですが、あたしはそのことにほとんど知識がなく自分の見解も持ってないのでうまい返事ができず、いつも「健康診断はしてて、伝染病はありません」とだけ言うことにしてるんですよ。
そういう自分の態度はベストだとは思ってないので、いつも嫌な気持ちが残ります。
「犬をペットショップで買うのは普通のことだけど、譲渡会なんかでもらうのは珍しいこと」という今の「常識」が変わるといいなあと思います。
ミスコンの参加者が言う「世界平和を願います」みたいな〆になってしまいましたね…。

*1:殺処分される犬の数は減少傾向(たくさんの方の活動の成果ですね、ホントにすごいことだと思います)で一年に約15万頭程度だそうです。でも年約15万頭ってざっくり一日400頭だと考えるとまだまだ多いですよね。日本で毎日400頭の犬が殺処分されてるんですよ。猫はもっと多いらしいですから、考えるとしんどくなる数字です。