宙組初日

悠河にゃんの主演2作目宙組の「黎明の風/パッション」の初日観てきました。
轟理事にあまり興味が持てない*1ので、今回の宙組観劇は控えめにと思っていましたが、美郷組長の退団公演になってしまったので結局あたしにしてはかなり通い詰める予定です。
芝居は第二次世界大戦終戦前後の話なので覚悟はしてましたが、共産党員の親に育てられ親離れ後も世間基準では左寄りなあたしには受け入れ困難なディテールにげんなりさせられました。
ディテールはこの際どうでもいいわっ組長のいい場面がありさえすればいいっ!と思い直しましたが、それもあたしには納得できないかんじでした…。
組長に対する賛美と受け取れる台詞がどーんとある*2けども、役としてはつまらないかんじで、吉田首相が美郷組長でもよかったやん?どうして専科まかせに?と不満が残りました。
ショーは轟テイストがきつく、大御所の歌謡ショーのように感じる場面が多くて、あたしはあまりうきうきできませんでした。
轟ファンなら楽しいんじゃないかな、ダンスも歌も盛りだくさんです。
轟さんが嫌いなわけでもないし、汝鳥伶さん(吉田首相役の人)はむしろ好きだけども、なーんか盛り上がらない観劇後でした。
前回の宙組作品の時、初日観劇後がっくりきたけど何度も見てるうちに好きになれたように、今回も何度も観劇してる間に馴染めたりするかも、そうこうしてるうちに陽月華ちゃんも復帰(今回骨折で休演してる主演娘役)してくるかも*3
それに期待します。
北翔さんがやけに輝いて見えた公演でした。あたしがロケット前に歌を披露する2、3番手という位置が大好きなだけかもしれないけど、それだけでもないような…。いいですよね、北翔さん、悠河にゃんのプレお披露目の「アール」の時からだけど大好きです。
悠河にゃんは今回もキラキラでした。予想より芝居の出番も多かったし、ショーでは客席降りもあったしいいかんじでしたよ。
逆境*4に負けない力が悠河にゃんには備わってると思う(負の力がおよばなさそうじゃないですか?)ので心配はしてません。

*1:轟さん自身についてはすごく面白いなあとは思うんですよ。男役を過剰に極めてるとことか、終演後の挨拶が手紙の書き出しみたいなとことか、「轟さんだいすき〜ぽわ〜」ってかんじのことを言うジェンヌが多いこととか、ガチらしいという噂とか、全てが好ましいんです。でも舞台上の轟さんの演技や歌にうっとりさせられたり、夢中になったりはできない体質のようです、あたしは。

*2:美郷組長賛美の台詞はあたしには納得いかないものでした。だって美郷さんの舞台人生は実直な事務屋のようなものではなく、華やかでキュートで愛さずにいられないものだったからです。舞台の美郷さんは縁の下の力持ち的な魅力の人ではなかったとあたしは思っております。

*3:陽月華ちゃんの代役をしてる和音美桜さんをはじめとする生徒さんたちには何の不満もない(休演を知らなきゃ代役だなんて思いませんよ、きっと)ので、陽月さんが復帰しないと早く復帰しないとやだと思ってるわけではありません。ただ華ちゃんがやったらどんなんだろうそれも見たいなあと思うだけでございます。

*4:逆境ってのは轟さんとのW主演公演のことではなく、相手役休演のことですよ。念のため。